研究職に就くための志望動機を一段レベルアップする方法

就活を進めるうえで、最も重要な項目と言って
過言ではない志望動機。

これを他者と差別化できると、面接官の印象は
大きく変わります。

志望動機を一段レベルアップする方法について
解説していきます。


就活の面接において、
志望動機は必ず質問されると思います。

私は製薬会社の技術系最終面接官なので、
研究職を志望した理由をおたずねします。

その回答として最も多いのが、
”身近な人が病気で苦しむ姿を目の当たりにしたから”
というものです。

これはこれで立派な志望動機だと思いますし、
何ら問題はないのですが、ここで止まってしまうと
平均点です。

どういうことかと言うと、病気で苦しむ人を
目の当たりにしたから、医者になりたいでも、
看護師になりたいでも、あるいはアカデミアに
残って病気の研究がしたいでも良いわけです。

訊かれているのはなぜ研究職を志望するのか?
ということですから、医者でも看護師でもなく、
研究者になって創薬に取り組むのが最善だ、
ということを主張できれば満点、ということに
なります。

”病気で苦しむ人を目の当たりにしたこと”
自体はきっかけに過ぎなくて、だからこうなりたい、
という所まで述べる必要がある、
と覚えておいてください。

この、表面的な事象にとどまらず
志望動機の本質的な部分まで語る必要がある、
ということは、研究職に限らずすべての職種に
当てはまると思います。

ご自身の志望動機が表面的なところに
とどまってしまっていないか、
いま一度チェックしてみることをお勧めします。


長年採用面接をやっていて感じることですが、
ここ数年でESの書き方や、面接の技術的な
部分については、就活生の皆さんがすごく
努力をして進歩していると感じます。

一方で、ESの内容や面接での回答がいかにも
模範解答で、その人の想いが伝わってこないな、
と思うケースが格段に増えました。

面接による審査が進む過程で、最終面接より
手前では、”迷ったら次へ進める”が基本ですが、
最終面接では”迷ったら採用を見送る”が基本です。

月並みな模範解答に埋もれてしまわないよう、
ご自身の志望動機の本質についてよく考えて
みてください。

志望動機を語るのは、就活生の皆さんが
社会に出てどう活躍したいのか、
という想いを伝える最大のチャンスです。

その熱い想いをしっかりと伝えられれば、
面接官の心象は格段に上がると思います。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です