面接官による意図不明で曖昧な質問
採用面接の際に、面接官からあまり脈絡のない、意図が不明な質問をされることがあると思います。
話題を変えるときの場つなぎだったり、単に面接官がショボくて適切な質問が浮かばなかったりだったりしますが、私は割とこの手の質問を意図的に使います。
どういうことか説明していきましょう。
私がこの手の質問を使う相手は、特に想定質問を設定して用意周到に準備してくるタイプの人です。
最終面接までたどり着く人もいろんなタイプがいて、どんな質問を投げてもビックリするほど淀みなくスラスラと回答する人がいます。
よほど一生懸命想定質問を設定して、回答も考え抜いてきたんだろうなぁ、と感心させられますし、この時点でほぼ合格なんですが、もうひと押し、というときにこの手の質問の出番です。
もうお判りかもしれませんが、この手の質問に正解はありません。
こう答えれば○、ということは無いんです。
質問者の意図は、”想定外の事態にどう対処するか?”ということです。
対処法としては、
・常識的な範囲で一般的に無難なことをサラッと述べる
・”こういう方向の回答します”と断って回答する
・”こういう質問、ということでよろしいですか?”と聞いて質問の意図を確認する
などです。
要は、動揺せずに冷静に無難な対応ができれば○、ということです。
就職してプロジェクトチームの一員として研究活動を続けていると、予測不能な事態が次々と起こります。
探索研究に取り組んでいる限り、不測の事態が起こることは決して避けられないので、どう対処するか?がその後の展開にとても大きく影響します。
冷静に、迅速・的確な判断ができるかどうか?ということは、激しい新薬開発競争に勝ち抜くために、とても重要な要素である、とご認識ください。