採用面接で志望動機がなぜ重視されるか
採用面接でほぼ確実に聞かれることとして、志望動機は外せないでしょう。
就活生の皆さんもその辺りはよく認識されていて、ほとんどの方が淀みなくスラスラと答えてくれます。
自己PR、ガクチカと並んで重要な要素とされる志望動機ですが、志望動機そのものがなんであるか?については、実は面接官はあまり注意を払っていないと思います。
志望動機がすごく良かったから合格!とか、志望動機がイマイチだったから不合格、というパターンは私は遭遇したことがありません。
要は、○○という理由で御社を志望した、という説明に筋が通っていれば、その内容は大きな問題にはならないという事です。
ではなぜ、これほど志望動機が重視されるのでしょう?
それは、○○という理由で、のところにその人の人となりが色濃く反映されているからです。
例えば、”技術力が高いから”という理由で志望したと説明すれば、面接官は、”あぁ、この人にとっては技術力が価値観として大事なんだな”という印象を抱きますし、”大企業で安定しているから”という理由だったら、”安定志向の強い人なんだな”と感じる、という事です。
ここで、自己PRなどで述べる事との整合性を取る必要があるのを忘れてはいけません。
例えば、志望動機で ”御社は××の領域が強いから” と言ったのに、会社に入った後の話で、”△△の領域の仕事をしたい” なんてことを言うと、面接官は ”ん?” という反応をする訳です。
技術職の採用においては、面接だけでなく提出した資料なども含めて、論理性・整合性についてはものすごく厳しく見られる、という事を覚えておいてください。
以上大切なことを2つ述べました。
①志望動機はその人の価値観を反映していると面接官は思っている
②志望動機と他のあなたが主張したい事とで整合性を取る
こんな観点で、ご自身の志望動機についてもう一段掘り下げてみるのも何かの役に立つかもしれませんね。