採用面接の際、志望度を高く見せるちょっとしたコツ
就活生の皆さんは、どうしたらこの会社から内定をもらえるか?という気持ちを強く持ちながら採用面接に臨んでおられることと思います。
それと同じように、面接官もある思いを抱きながら面接を行っています。
それは、”この人は内定を出したらうちの会社に来てくれるのか?”という事です。
研究職の新卒採用対象は、ほぼ博士、修士の学生さんに限られるので、あまり就職協定的な規制に縛られず、業界全体で博士はこのくらいの時期、修士はそのちょっと後、的な感覚で他社の様子を見ながら大体各社横並びで選考が進むことが多いです。
たいてい皆さん3~5社の選考を並行して受けているので、当然面接官は、内定を出すにあったって辞退されるリスクを勘案せざるを得ません。
同じような専門性で、研究者としての実力や人となりが、限られた資料や短時間の面接では順位が付けがたい場合、前述した”うちの会社に入ってくれそうか”というポイントが合否の分かれ目になることがちょくちょくあります。
面接官がその人の志望度を見極める要素は様々ありますが、最も影響力の強い要素は何だと思いますか?
これは私の感覚なので、全ての面接官に当てはまるかどうかは判りませんが、少なくとも私にとっては、その人がうちの会社にどれくらい関心があるか、という事だと思います。
では、どうしたら関心があるという事をアピールできるでしょうか?
労力があまりかからない割に効果があるのは、あまり知られていないような“小ネタ”を志望動機などに挟むことです。
就活生の多くの方は、志望する会社のHPなどに目を通して、事業概要や主力製品などについてざっと調べておく位のことはやっていると思います。
なので、もう一歩進んで最近のプレスリリースにも目を向けてみましょう。
プレスリリースは、最近の薬剤の導出入や、アカデミアとの共同研究、ベンチャー企業の買収など、“小ネタ”の宝庫です。
使い方はこんな感じです。例えば志望動機を述べる際に、
『少し前に御社が導入された○○という薬剤は、私が研究してきた分野に深く関わっていて、私も同様の疾患領域の薬を開発したいと思ったことも御社を志望した動機の一つです』
こんな感じです。
ありきたりな志望動機だったとしても、志望する会社がらみの小ネタを噛ませることで、面接官の印象をグッと引き上げることができます。
他にも、新聞や業界紙の社長インタビューなどからもネタが拾えます。
少ない労力でライバルに差をつけることが出来て、効果抜群なのでおススメです。