研究職の転職・就活でエージェントは活用すべき?
転職活動、就職活動を始めるにあたって、
様々なルートがあってどのように選択すべきか
迷うことも多いと思います。
最近、エージェントを活用して
転職・就職活動を行う方が増えてきましたので、
採用側からの視点も交えて解説したいと思います。
研究職のキャリア採用・転職の現状
世の中の流れに従って、製薬業界での
人材の流動性も確実に高まっています。
そのような環境で、キャリア採用や新卒採用などの
活動で人材を確保することは、とても重要な
各社の課題となっています。
弊社でもご多分に漏れず人材獲得には苦慮していて、
あの手この手で優秀な人材を引き入れようと
努力しております。
しかしながら、これまでのように
自社HPに募集の記事を掲載するだけでは、
応募も本当に少ないという状況になってしまい、
踏み込んだ打ち手が必要となっています。
転職エージェントの存在感
ここ2,3年で大きく変わったと感じるのは、
転職・就職エージェントの存在感です。
前述したように、以前は自社ホームページに
『薬物動態研究者募集』とか、
『薬理研究経験者募集』などのリリースを
掲載しておけば、ある一定数で応募があるという
状態でした。
最近では、このルートで企業にアクセスしてくる
人が減ってきて、逆に企業側の求人ニーズは
高まっているので、大きなギャップが
生まれています。
このギャップを埋めるべく、
エージェントの存在感が増してきたという訳です。
弊社でも、特に転職者はかなりの割合が
エージェントによる紹介から入社に至っている、
という実績になってきました。
エージェント活用のメリットとデメリット
ここで、転職活動においてエージェントを
活用するメリット・デメリットについて
整理してみたいと思います。
まず応募者のメリットですが、応募者のニーズに
真摯に寄り添ってくれるエージェントの担当者に
当たれば、転職先のニーズや社風を把握して、
応募者に合った案件を紹介してくれることです。
優秀な担当者は、担当する業界の企業について
多くの情報を持っていて、ネットの評判などでは
わからない内情などにも精通しています。
応募者と転職先企業のマッチングを重視して、
適した転職先を紹介してくれることが期待できます。
募集をかける企業から見ても、転職の候補者が
真に欲しい人物像と合致しているか、
という観点からの情報が得られることが多いので、
大変重宝します。
やはり、エージェントの担当者が
マッチング度合いを見極めてくれることは、
双方にメリットが大きいと言えると思います。
デメリットは、まず募集する企業の立場から言うと、
多額の手数料がかかることが挙げられます。
転職者のスペックによりますが、一般的に
数百万円/案件の成功報酬を支払う必要があるため、
転職で入社したものの、すぐに辞めてしまったり
すると、大きなダメージを負います。
エージェント経由の採用は
慎重にならざるを得ないという事情があると
ご理解ください。
応募者側からのデメリットについては、
ある意味メリットの裏返しになりますが、
エージェントの担当者次第で、
思ったような転職ができない結果になる
可能性があるという事です。
担当者によっては、転職先の企業と応募者の
マッチングよりも、単純に手数料の高い案件に
押し込もうとする人が一定数います。
長い目で見れば、こういう担当者は淘汰されて
いくのでしょうが、常に一定数いるという事は
避けられないと思います。
このような担当者にあたってしまった場合には、
エージェントを他の会社に変えるなどの対応が
必要になります。
新卒の研究職就活にもエージェントは必要?
新卒の場合には、中堅~大手製薬会社では、
タイミングを合わせて一括で採用活動を行うのが
今は一般的だと思います。
転職の場合ほどエージェントを活用する場面は
まだ少ないのが実情ですが、おそらく徐々に
新卒もエージェント経由が増えてくるものと
思います。
また、エージェントを活用することで、
なかなか得られない製薬企業の情報を
得られることも確かですので、活用の仕方を
しっかり考えて使う事を、前向きに検討されたら
良いのでは、と思います。
まとめ
・メーカーの研究職においても、人材の流動化は
確実に進行している
・それに伴って、転職市場も拡大しており、
転職エージェントの存在感が増している
・転職先の情報を確実に得るためには、
転職エージェントの活用が欠かせない
・新卒採用においても、エージェントを活用すべき
状況に変わりつつある